親知らずは一般的に20歳頃には、生えそろうといわれています。一番奥に生える歯です。生え方には個人差があり、歯がまっすぐ生える場合、横向きに生える場合、埋まっている状態で歯が出てこない場合。顎の形や、口の中の歯並びのスペースの関係もあり、人それぞれ生え方が異なります。
また、上2本、下2本すべて生え方が同じということもありません。多くの歯科では一般的に、親知らずは生えてきたら、早めに抜くことをすすめています。親知らずは、痛みや口臭の原因にもなり、残していてもメリットがないとされているのが一般的です。歯科の医師、方針によっても違いますが、親知らずを抜くタイミングが遅れてしまうと、親知らずの前の歯に負担がかかったり、不潔になり虫歯になることもあります。
完全に歯が出ている状態であれば、親知らずの抜歯の費用については、横向き、埋まっている歯の状態で、費用も異なります。レントゲンや、診察料等は、事前にかかりますが、保険適用の歯科であれば、親知らずがまっすぐ生えていて抜歯に時間がかからないものであれば、麻酔、抜歯、縫合で2000円程度です。横向きに生えていて頭が出ている状態であれば、3000円程度です。歯茎に埋まっている場合には、歯科によっては難しくて抜歯できないところもあります。
その場合は総合病院等を紹介してもらい、抜歯する場合もあります。4本1度に抜く場合や、歯の治療に抵抗がある人は、全身麻酔で行ってくれる場合もありますので、担当医とよく相談することが大切です。麻酔、レントゲン、入院費等も入ると、日数によりそれぞれ異なります。埋まっている親知らずは特に、骨がやわらかいうちに、抜歯することで術後の回復も早い傾向にあります。
親知らずが生えてきたら、どんな生え方なのか、今後の方針について、早めに歯科医と相談することが大切です。