歯科の研究中の治療について

歯科医院は、痛いイメージがあり、できれば行きたくない所という認識を持つ人が多いです。子供の頃に虫歯を治療したのがトラウマになっていまい、大人になっても苦手に感じる人もいます。しかし、虫歯や歯周病など歯科における病気は、進行性のものが多く、痛いのを我慢したら自然に治るというものではありません。痛いのを我慢していても症状はどんどん進み、最終的に歯はボロボロになってしまいます。

そこで、できるだけ痛くない治療の開発が進んでいます。ドリルだけでなく、レーザーなどで虫歯を治療することなどは、すでに臨床で実践されています。音や振動がないので、恐怖心を感じにくい治療で、患者さんからも好評です。最近では、虫歯菌を殺菌する薬が開発されて、虫歯を削らなくても薬を付けておくだけで治るという治療もあります。

まだ研究段階ですが、将来的には飲むだけで虫歯を予防するような薬も考えられています。予防接種のような考え方で、虫歯になる前にならなくしようという予防に基づいた薬です。また、歯科においては、冷たい物がしみるといった知覚過敏の患者さんが多くいます。そのような時、歯の形をした透明な絆創膏をつけることで、しみるのや虫歯になるのを防ぐという治療も考えられています。

まだ実用化の段階ではありませんが、患者さんがより痛くなく、治療できるような研究です。歯を失ってしまうと二度と生えてはきません。歯を大切にすることで、自分の歯で一生食べられるようになります。

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